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ニッカウヰスキーの原酒直売所

「アウルネットの観光」シリーズ余市観光

ニッカ・道の駅・海鮮工房



ニッカウヰスキーの原酒直売所

若い頃、よく飲んだのが500円のハイニッカと1,000円のブラックニッカ。そんな事もあって、余市のニッカウヰスキー北海道工場には良く行った。一番の楽しみは原酒を買ってくること。

2000/9/2撮影 Fuji FinePix 1400 Zoom、原酒直売所内

ニッカ余市工場の原酒直売所に初めて、行ったとき、そこに居たのが寺沢三郎さん。参考までと言われて渡されたのが、1998年10月28日北海道新聞に掲載された「ウイスキーづくり40年 寺沢三郎さん・67歳」のコピー。


2002/10/4 撮影 Fuji FinePix 1400 Zoom、原酒販売員の服装が変わりバーテンダー風になりました。

寺沢さんは原酒直売所の案内兼販売員だが行く度に人が変わっていた。どうも交代で勤務していたようだ。車なので残念ながら試飲は出来なかったが、ここの人と原酒について、色々な話をして原酒の小瓶を買って来るのが楽しかった。

かつての原酒直売所入口

2000/9/2撮影 Fuji FinePix 1400 Zoom

綺麗になった原酒直売所の入口

2006/9/30撮影 Canon Power Shot A700

原酒直売所の中

2000/9/2撮影 Fuji FinePix 1400 Zoom

工場内の売店に陳列されているウイスキー原酒(個人的には個性的な味の10年物が好き)

2007/10/5撮影 Canon Power Shot A700

一般の酒屋さんでも買えるのが、このスーパーニッカ原酒。スーパーニッカは1962年の発売以来、ニッカのロングセラーウイスキーとして人気が高い製品。

その原酒であるモルトウイスキーを樽出しの高い度数のままびん詰めしたのがこれ。甘く華やかな果実香とピート香。深いコクとまろやかな後味が特徴。
◎容量:500ml ◎アルコール度数:55.5度 価格は2,500円程度。余市工場で買うより安いことが多かった。


1998年10月27日 北海道新聞に掲載

国産ウィスキーの古里、後志管内余市町のニッカウヰスキー北海道工場に今春オープンした「ウィスキー博物館」。出口前の樽(たる)貯蔵倉庫で「原酒」を販売しているのが「寺さん」だ。今の立場は同工場のアルバイト。製造に携わったウィスキーの原酒を自分で売る、日本では、ちょっと出会えない人なのだ。

 飲んで見るかい。香りをかぐだけでも長生きするよ。自分が手がけた原酒を自分で売っているんだ。ウィスキー好きの人が来て「死ぬまでに一度飲んでみたかった」と言った人もいたさ。

 おれ、会社(ニッカ)を定年退職して七年たつけど、まだ現役のころに造った原酒が樽(たる)いっぱいに詰まっている。お客に出す時は「わが子を嫁に出す気持ち」っていうのかな。

 去年の二月、工場長から「原酒を売ってくれないか」と頼まれた。いいよ、ってOKしたんだ。自分の手掛けた酒を売るのは、張り合いあるってもんだ。去年のさっぽろ雪まつりに試験的に売り出したら、新聞に紹介されたおかげでずいぶん有名になってしまって。

  売っているのは、樽に詰めてから五年、十年、十五年の三種類の原酒、ほかの樽の酒や水を加えていないそのまんまのモルトウィスキーさ。アルコール度数は六〇度くらい。普通に売っているのは四十度だから、かなり強いよ。

 「お土産にいいよ」って言うと、観光客が何本か買ってくれる。本州の人が感激してまとめて買って行ったこともある。でも、電話注文や地方発送はできないんだ。なぜかって?樽によって味やアルコール度数が微妙に違うので、規格化できないからだめなんだ。

  原酒は、いくつかの製造過程を経て樽に眠らせるんだけど、樽の材料の木が南向きか、北向きだったかによっても味が違う。南と北では木の「目」の密度が違い、原酒が息をする空気の量に差が出るからなんだ。
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